社長メッセージ

71期の経営指針発表にあたって

第70期は、世界情勢ならびに国内経済が大きく変動する中、当社にとっても多くの課題と向き合う一年となりました。金利上昇や資材価格の高騰といった厳しい経営環境の中にあっても、地域に根差した事業活動を着実に継続できましたことは、ひとえに社員一人ひとりの不断の努力の賜物であり、心より感謝申し上げます。
今期は大型竣工物件こそ例年より少ない年度となりましたが、医療施設、温浴施設、学校設備工事などを通じ、確かな実績を積み重ねることができました。また、秋の総合展示会においては、多くのお客様にご来場いただき、継続の力を改めて実感する成果を残すことができました。一方で、来場動向や生活様式の変化から、時代の移り変わりの速さを痛感する機会ともなり、変革すべき点と守るべき価値を見極める重要性を強く認識いたしました。
各部門に目を向けますと、リフォーム課は人員不足という課題を抱えながらも、新たな体制構築に向けた兆しが見え始めております。空き家買取再販事業は、まだ小さな歩みではありますが、将来の事業基盤となり得る着実な一歩を踏み出しました。エコ課においては、政策動向を見据えつつ、自家消費型太陽光や蓄電池といった安定成長分野への転換が進んでおります。
設備課は官公庁案件を中心に安定した成果を上げ、メンテサービス課では若手社員の成長と、日々の地道な追加営業の積み重ねが部門全体の底力を支えております。ガス課においても、保安点検の徹底と新規顧客の獲得が順調に進み、良好なチームワークのもと堅実な運営がなされました。
また、EV化の進展によりオートガス事業は転換期を迎えておりますが、学校体育館空調などを通じ、LPガスの防災性・有用性が改めて評価されており、当社の第二祖業としての役割は今後一層重要性を増していくものと考えております。高松支店においては、全員が目標を達成するなど、自立した拠点として大きな成長を遂げました。
工務技能課および工務管理課では、技術力の向上と人材育成が着実に進められており、事務部門においても困難な状況の中で組織を支える大きな役割を果たしていただきました。
一方で、働き方改革の進展に伴い、長年続けてきた365日24時間体制の在り方についても、真剣に見直す時期を迎えております。地域の皆様に必要とされ続ける企業であるために、時代に即した持続可能なサービス体制を構築していくことが、今後の重要な課題であります。
生成AIをはじめとする技術革新が進む中にあっても、人と人との信頼を礎とし、お客様の暮らしをより良くするために考え、行動する当社の仕事は、決して代替されるものではありません。私たちはこの強みと誇りを胸に、たゆまぬ努力を重ねながら、次なる100年、200年へと歩みを進めてまいります。
今後とも、全社一丸となり、地域社会の発展に貢献できる企業であり続けることをここにお誓い申し上げ、70期の総括といたします。

令和8年4月1日
三宅産業株式会社
代表取締役 三宅 慎二