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エッセイ第38回「JRさん、ありがとう」

2018年08月01日

 ここ半年くらいの間に、JR新幹線に「忘れもの」又は、その類のことで3件、お世話になりました。いづれも「ああよかった」「新幹線の担当の方々に一献差し上げたい」と思った程です。

 一つは毛糸の手袋を忘れたことです。暦の上では春になっているのに少し寒い日が続いていました。私は愛用の黒い毛糸の手袋をはいて、北九州(小倉)を往復しました。毛糸の手袋は本当に、はき心地がいいなと、いつも思います。この大好きな手袋をなくしてしまいました。記憶をたどると、新幹線の車中のような気がします。探す手だてはないものか、とJR観音寺駅へ届け出ました。半分は、あきらめていました。ところが、2~3日後に『送料、受取人払』で紙袋に入った私の愛用の手袋が小倉駅から送られて来ました。感謝 感激です。早速、電話でお礼を申し上げました。どこに忘れていたかは、わかりません。1,000円の送料と中味は同じくらいかも知れませんが、心温まることでした。

 次は、3ヶ月くらい前のことですが、新幹線の中で、いつも身につけている小手帳2冊を同時に落としてなくしていたのです。岡山で瀬戸大橋線に乗り換えた車中で、いつもの左のズボンポケットに手帳が入っていない事に気付きました。この時は血の引く思いでした。一冊は住所録ですが、もう一冊は予定記入帳です。2~3ヶ月先まで予定がびっしり書き込まれていて、特にはずせないものには、マーカーで色付けしています。この予定記入手帳がないと、日々の時間管理も出来ないし、各方面に不義理を果たすことになるでしょう。困ったことになった。他人が拾っても何の役にも立たないので、くず箱に捨てられているかも知れません。JR観音寺駅へおりると同時に届出をしました。どうしてズボンのポケットから落としたのか。ここ20年くらい同じパターンで管理してきて何の事故もなかっただけに大きなショックを受けました・・・・・。しかしこれも、数日の内に宅急便で2冊共に無事返って来ました。「ああ!ありがとうございます!」感謝です。夢のようです。

 そして、3例目は、7月4日の事です。観音寺―――仙台の往復JR乗車券で、往路途中下車し、東京で一泊しました。翌朝、東京から仙台行に乗ろうとして、乗車券が無い事に気付きました。昨夜、八重州北口の改札口で、乗車券をとり忘れたのです。私は、その時の様子を駅員さんに話しましたところ、すぐ電話で問い合わせて、数分後には、「ありました!」と私の前まで持って来てくれました。「新幹線さん、ありがとう」と心からお礼を申します。1日に何万人の人が改札を通るのだろうと思いますが、その中で、取り忘れた切符を、どのように管理をしているのでしょうか。日本の新幹線は、技術・サービス精神共に世界に誇り得るものではないかと思いました。

 日本の新幹線システムは、台湾をはじめ、インド、インドネシア、タイ等、他国へ売込されているような記事をよく目にします。私は、技術だけでなく、この「忘れ物対応」のスピード感と正確さをはじめ、乗車時の割り込みをしない乗客の態度や、安全性に重点を置く血の通ったさわやかな、わが国の慣例も宣伝してはどうかと改めて思う次第です。

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