社長メッセージ

68期の経営指針発表にあたって

 コロナ禍も少し落ち着き、ウィズコロナの時代になってきました。3年前は秋の展示会を「ミニ展示会」として、規模を縮小しての開催でしたが、一昨年と昨年は「秋の総合展示会」の名目で実施しました。
特に昨年の展示会は、以前と変わらない規模で行いました。『数は力なり』という言葉がありますが、コロナ禍前の来場者数6,000名超えは多すぎたのではないかと思います。宣伝方法を限定した結果、終わってみると来場者は3,700人。数字的には狙い通りでした。また、肝心の売上も目標到達とは成りませんでしたが、一つの壁である1億円の大台を超える事ができました。まさに『継続は力なり』を実践いたしました。
リフォーム課は皆さん着実に成長してきています。昨年同様、コロナ禍でご自宅で過ごされる時間が増えた方が、お住まいを快適にしたいというご要望が高まった結果、需要が増大してきたと言えるのではないでしょうか。
設備課は大型物件の多くが、工期延長で竣工が来期にずれ込む物件が出てきており、決算への影響が懸念されます。また、地元建築業者様からの工事受注が順調に進まなかった1年でもありました。官公庁も勿論ですが、併せて地元建築業者様と共に地域を創り上げてゆく。来期はこの課題を克服していかなければなりません。
エコ事業課は今から数年の間に、自家消費型の太陽光発電が中心となる時代になるでしょう。第二次太陽光ブームが間もなく訪れようとしている予感がいたします。時代の先駆者として、この好機を逃がす事の無い様に、体制の整備やしっかりとした仕組み創りを行って参ります。
メンテ・サービス課は、時代の過渡期に来ているのではないかと思われます。今後は、受付の当日対応の徹底。追加営業の実施。長期未修理の撲滅の徹底を継続する事が大事だと思います。
ガス課は、残念ながら、新規顧客の獲得は前期目標未達となりました。ただ、保安点検が順調に実施されつつあるので、今期はここから受注拡大に繋げて行けたらと思います。
高松支店は、コツコツと知名度を上げてゆく努力が大事です。粘り強くあきらめずに、工夫を凝らし、お客様の数を増やしていく事が課題です。
ロシアによるウクライナ侵攻が長期化しています。極めて危うい1年になりそうです。中国においては、3期目に突入した習近平政権が覇権主義や強権政治を進めようとしていくのか、世界中が注目してい
ます。世界情勢は、ひと時も予断を許さない状況が続いています。
当社は今後、現在行っている事業の発展的継続は勿論の事、新しい事業への挑戦も忘れてはなりません。石炭から始まった『斜行的多角化』の道を歩み続けてゆかなければなりません。香川県も少子高齢化社会の波の中で、人口が減少し続けています。そこで問題になる『空き家』を中心とした不動産ビジネスの確立も経営の柱としてゆきたいです。創業から156年目を迎えました。三宅産業が地道に継続発展してゆくことが、地域経済を潤し、ひいては日本経済の再興、発展の一助に繋がって行ける様、全社一丸となって頑張ってゆこうではありませんか。

令和5年4月1日
三宅産業株式会社
代表取締役 三宅 慎二