連載

三宅会長「生い立ちと歩み」

一覧に戻る

第23回 「私の生い立ちと歩み」

2010年09月03日

この経営理念『美しい生活の創造』には、社長である私の熱い思いや、希望が凝縮されています。私達は、お客様第一主義をかかげて、お客様満足度一番を追求しながら、知識・知恵・技術と努力で奉仕することを第一にうたっています。第二には、従業員やその家族・協力業者・取引先の人々が、働きがいや生きがいのもてる会社づくりをすること。第三には、職場をはじめ、地域社会や、さらには地球規模で環境を守って行こう。それらの運動に参加して、美しい地球破壊に反対しようとするものです。長年かけて、我ながら、すばらしい理念だと思いました。しかし、理念だけでは会社は動きません。ビジョン、計画を立て、具体的な目標数値までおとし込まないと、機能しないと、だんだんにわかってきました。これ等を含めた『経営指針書』づくりも又、なかなか進まなくて困りました。

(同友会代表就任)

 1981年(昭和56年)春、私は入会していた香川県中小企業家同友会の会長におされて就任しました。この“同友会”は『良い会社をつくろう』『よい経営者になろう』『よい経営環境をつくろう』と云う3つの目的を持った運動体で、主旨に賛同する中小企業の経営者なら誰でも入会できる任意団体でした。

この会で当時は「経営指針書づくり」と「社員教育」と「共同求人」を三本柱として運動の中心としていました。私は香川で6期目の会長とはいいながら、会員は当時118名でした。(平成20年現在1,600名)3ヶ月ごとに全国幹事会などで上京し、全国のすぐれた経営者と交流するようになりました。

 

(経営指針書づくり)

 「指針書は社長が独りでつくった場合、なかなか浸透しないものだ」「つくったけれど活用されず、棚の上でねむっている」などと、よく聞きました。「社員を巻き込んでつくるべきだ」「一泊研修がいい」と教わりました。しかし、率直に云って、私の頭の中には、労組との苦しい経験が焼きついていて、社員みんなの意見を聞いたら、要望がどんどんとエスカレートするのではないか。との恐れがありました。

京都同友会の代表で京都板ガラスの橋本社長から、自分の会社でも一泊研修をやっているが、社員からとても建設的な意見が出されている、と聞き、そのお話に後押しされて、わが社でもついに実行することにしました。全員参加で、大歩危の「ホテルまんなか」までバス2台で出かけ、土日をかけて一泊研修会を行いました。

「人はなぜ働くのか」「どうすれば会社はよくなるか」「わが社の弱みと強み」などテーマをきめて、夜が更けるまでグループ討議を行いました。私が心配した給料や待遇などの話は一切出ないのです。私の方から「週休2日制について」どう思うかと、意見を求めたところ、土曜日を定休にすると、現場でわが社の仕事だけが遅れてしまう。翌日では生コンが固まる。もっと柔軟に考えるべきだ。などと、現場を大事に思う意見が相つぎ、胸が熱くなる思いでした。社員こそ信頼すべきパートナーだとつくづく思いました。

ページ上部へ